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栄養課コラム「旬のフルーツ柿」
2023/10/20 管理栄養士より
もぐもぐの管理栄養士です☺
秋はたくさんの果物が旬を迎え美味しく食べられる季節。
今回ご紹介させて頂くのは10月から11月にかけてが旬の「柿」です。
柿はビタミンC、βカロテン、カリウム、タンニン、食物繊維などを豊富に含み、
昔から「柿が赤くなると、医者が青くなる」ということわざに使われるように、栄養価の高い果物です。
柿が熟してくると柔らかくなるのは、食物繊維の一種である「ペクチン」の働きによるものです。
ペクチンには果肉の細胞と細胞を結びつける役割があります。
実が固いうちは不溶性のペクチンですが、熟すと水溶性に変化して溶けだし、細胞の結びつきが弱くなることで実が柔らかくなります。
さらに、柿は完熟させることにより渋みが抜けて甘みが増します。
柿の渋みは、水溶性の「タンニン」という成分によるものです。
タンニンは水に溶けやすいため、口内の水分で溶けると渋みを感じます。
しかし、熟すと不溶性のタンニンへと変化し、渋みを感じなくなります。
タンニンはポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、生活習慣病や老化を予防が期待されている栄養素です。
栄養価が高い柿ですが食べ過ぎには注意が必要です。
食べ過ぎると腹痛や下痢の原因になったり、一度に大量の柿を食べることによって「胃石」ができることがあります。
「胃石」は、胃の中に石のような固い塊ができてしまう症状のこと。タンニンを多く含む食品である柿は、胃石ができやすい食品です。
胃石ができると、吐き気や腹痛を引き起こすほか、胃潰瘍や腸閉塞の原因になることもあります。
1日に多くても普通サイズの柿ならば2個程度を目安にし、食べ過ぎないようにしましょう。
柿をおいしく食べるには、新鮮なものを選ぶことが重要です。
新鮮さを見分けるポイントは、
①葉の形がきれいで実にぴったりくっついていて隙間がない
②実にハリやツヤがありしっかりしている
➂全体に色づき赤みが均一である
④大きくて持ったときに重量感がある
➄固さ・やわらかさがちょうど良い。
お店で柿を選ぶ際にはこれらのポイントを思い出し、選んでみてください♪
最後までご覧頂きありがとうございました。
もぐもぐ 高齢者施設 配食サービス 大阪市 生野区